何から始める?いつ住める?家づくりの基本の流れ徹底解説

家を建てよう!と決めたはいいものの、何から始めればよいのかわからない…という方も多いのではないでしょうか?また、実際に完成した家に住めるようになるまではどのくらいかかるのかということも、取り掛かってみるまではなかなか見込みがたたないものです。

そこで今回は、家づくりの基本の流れを時系列で解説していきたいと思います。

家づくりのスタートは、《予算を決める》ことから始まります。といっても、住宅ローンを組む場合は、確実に借りたいだけお金を借りられるとは限りません。まずはネットの住宅ローンシミュレーションなどを活用して、世帯収入などからどのくらいの借り入れが期待できるかを調べてみると良いでしょう。

ある程度の予算がたったら、次は《土地探し》と《依頼する住宅会社探し》です。この部分は順序が逆になっても同時進行でも構いません。筆者の場合は住宅会社が先に決まったのですが、その担当者に土地探しの手助けをしてもらえたので結果として良かったと思っています。

土地が決まり、依頼先の目星がついたら、まずは簡単な打ち合わせをしてざっくりとした《プランと概算見積もり》を出してもらいましょう。この時点では、依頼先の候補が複数あるかもしれません。同じ希望に対して、どのようなプラン・予算を出してくれるのか比較してみるのもありです。

気に入った住宅会社があれば、その会社とまずは《設計を依頼する仮契約》を結びます。この時点で、会社によっては数十万円ほどの着手金が必要になることもあります。

仮契約を結ぶとまず行われるのが、住宅会社による《地盤調査》です。地盤調査や地盤改良にかかる費用は、見積もりの時点で概算で含まれているのですが、もし調査の結果、想定より大掛かりな地盤改良が必要になった場合は、費用が大きくアップしてしまうこともあります。

地盤調査と並行するような形で、《家の詳細なプラン》を具体的に打ち合わせていきます。しっかりと家族で話し合い、住宅会社に希望を明確に伝えましょう。理想の家に近づけるための、最も重要なステップです。

プランと見積もりが納得のいく形で出来上がったら、いよいよ《工事請負契約》という本式の契約を結ぶことになります。この段階で契約金を支払うことが多いのですが、まだ住宅ローンを申し込むことはできないので、つなぎ融資という形でお金を借りる場合もあります。

やっと《住宅ローンの申し込み》をすることができるのが、この工事請負契約が完了した後です。それと同時に、国に建物を建てる許可を得る《建築確認申請》を行っていきます。

すべての手続きが済んだら、いよいよ《着工》です。ちなみに、ここまでで早くても3、4か月程度かかります。

着工してしまえば、あとは施主が積極的にかかわる機会というのは《地鎮祭》や《上棟式》などの儀式的なイベント以外ほとんどありません。

建築方式などにもよりますが、平均して着工から3か月~6カ月程度で建物が完成し、《引き渡し》となります。

トータルで考えると、最短で半年ほど、一般的には8カ月前後というのが注文住宅の完成までに必要な期間と言ってよいでしょう。ちなみに筆者の場合は、住宅会社・土地探しや打ち合わせがかなりスムーズに進み、9月スタートで翌3月に完成というおそらく最短コースで家を建てることができました。

とはいえ、スピーディなら良いというわけではもちろんありません。大事なのは、どれだけ希望に近い家を立てることができるかということです。人によっては土地探しや仕様の打ち合わせに長い時間がかかってしまうこともあります。家づくりの形は人それぞれなのです。