ちょくちょく見に行くべき?差し入れは?正しい現場との付き合い方

建築会社を決めて打ち合わせをすすめ、プランが決まったらいよいよ工事が始まります。

建物というのはひとたび出来上がってしまったら、もうその内部や構造を覗き見ることは基本的にできません。

土台ができあがっていくところや屋根を上げる上棟という作業、床を張ったり壁を塗ったりお風呂やキッチンを取り付けたり…そんな1軒の家をつくりあげていく行程というのは、本当にその時にしか見られないものなのです。

それが大切な我が家となれば、やはり記念に見ておきたいですよね。

もちろん、自分の家を建築している現場ですから、基本的には何度見に行っても多すぎるということはありません。おすすめとしては、週に1回程度を目安に現場を訪れると、工事の進み具合がよくわかって楽しいのではないでしょうか?

実際、筆者もほぼ週末ごとに建築現場を訪れていましたが、毎回様子が変わっていて、我が家ができあがっていくことを実感できてとても感慨深かったことを覚えています。

また、現場をちょくちょく確認することで、万が一打ち合わせや図面と違う形で進められている部分があったとしても、早い段階で気づいて指摘することができるというメリットもあります。

会社の規模や質にかかわらず、家づくりというのは人の手がかかわることですから、絶対にミスが出ないとは言い切れません。特に現場は主に図面だけを頼りにすすめられていくので、間違いがあっても気が付きにくいのです。現場を見ていて気が付いたことは早めにその場の職人さんや担当の営業に伝えておいた方がよいでしょう。

ただし現場を隅々まであらさがしするようにチェックしたり、手抜きをするのではないかと疑って監視するような態度をとるのは、現場で一生懸命作業をしている職人さんにとても失礼なので注意してください。

現場に勝手に入ったりその場にあるものにやたらと触るのもNG行為です。『自分の家なのになぜ?』と思われるかもしれませんが、実は住宅というのは完成して引き渡しが済むまでは施主のものではなく、建築会社の所有になります。

万が一、破損や事故が起こった場合にも、責任は建築会社が負うことになるのです。工事の状況によっては、触ってはいけないところ、入ってはいけない場所があることもあります。

いずれ自宅になる場所とはいっても、建築現場に入るときには、必ずその場にいる職人さんなどに一声かけるようにしましょう。誰もいないときに入る場合には、設置されているものや置いてあるものにはできるだけ触らないほうが良いでしょう。

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また、現場を訪れる際には動きやすく汚れてもよい服装で行くことをおすすめします。建前がすすんで床ができてきたら、土足で入るのはよくないので、できればスリッパを持参しましょう。

なお、現場に行く際に職人さんに差し入れを持っていくべきかどうかで悩む人は多いですよね。これに関しては、考え方は人それぞれですが、毎回とは言いませんが1、2回くらいはあってもといいと思います。持っていくのはお茶や缶コーヒー程度でかまいません。

職人さんは暑い日も寒い日も天候の良くない日もあなたの家をつくるために一生懸命働いています。それはあくまで仕事であり、当たり前のことですが、それでもねぎらいや感謝の気持ちを形で示されれば嬉しくなるものです。

もちろん、差し入れの有無によって家の仕上がりに差が出ることはありませんが、普段からコミュニケーションを取り、人間関係をつくっておくことはモチベーションの向上につながりますし、もしミスを見つけた時にも指摘や相談をしやすくなります。

現場と上手に付き合うことは、よりよい家をつくることにつながっているのです。